Artek|アルテックとは?[前編]

2022.10.08

こんにちは。いよいよ先週末からアルテックガチャキャンペーンが始まりました!コインを入れてガチャを回す瞬間というのは、大人になってもワクワクしますね♪
アルテックガチャキャンペーンは今月30日まで開催中。
無くなり次第終了となりますので、キャンペーン中に是非、お気に入れのアイテムをゲットできるようチャレンジしてみてください!というわけで今回は、北欧モダンを代表とするartek(アルテック)というインテリアブランドが生まれた背景を紐解きつつ、アルテックについてまだよく知らない方にもわかりやすく、そしてもっと身近に感じていただけるような内容になればと思っております。

(写真:artek)
アルテックは1935年、アルヴァ・アアルトを中心に、妻のアノイ・アアルト、アートコレクターのマイレ・グリクセン、美術史家のニルス=グスタフ・ハールの4人の若者により「家具を販売するだけでなく、展示会や啓豪活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的にヘルシンキで設立されました。


アルテックという社名は「アート(芸術)」と「テクノロジー(技術)」という1920年に沸き起こった国際的なモダニズム運動のキーワードを掛け合わせた造語です。モダニズムが目指したのはこれら2つを融合させ新たな実を結ぶことでした。テクノロジーはアートを取り入れることで洗練されたものとなり、アートはテクノロジーの力で機能的で実用的なものになると信じていました。アルテックの創業者たちも同じ思いを社名に込めたのです。

(写真:artek)
アルテックのデザイナーでもあるアルヴァ・アアルトは20世紀最も影響力を持った建築家の一人。生涯200を超える建築物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作として知られています。「建築は家具と補完し合うもの」と考えていたアアルトは自身が設計した建築に合わせておのずと家具のデザインも手掛けることになります。アルヴァ・アアルトはフィンランドデザインの普及と次世代の建築家やデザイナーに多大な影響を与え、現代においても彼のデザインは時を超えて愛され続けています。


(写真:artek)
アアルトと同じく建築家であり、デザイナーのアイノは1924年、まだ無名の建築家であったアルヴァの事務所に入り半年後に結婚。アイノ・アアルトはartekの立ち上げに主導的な役割を果たし、1935年の創業時には初代アートディレクター、1941年には社長に就任しました。アイノはアルヴァの仕事を支えつつも内装、インテリアの領域でその才能を開花させていました。
自然とともに生き、自然とともに暮らした彼女のデザインは、そこから得たモチーフやデザイン、自然素材を活かした製品を多く生み出しました。


アアルト夫妻はフィンランドを代表するテーブルウェアブランドのlittala(イッタラ)のデザインも手掛けています。フィンランドのガラス器製造会社のイッタラ社(1881年創業)は大量生産に対応できるガラス製品のアイデアを募る為、1932年からデザインコンペティションを開催するようになり、はじめに入賞したのがアイノでした。製品化されたガラス器は少しづつ改良され現在イッタラ社で最も長い歴史を誇る「アイノ・アアルトシリーズ」として販売させています。


表面につけられたリング状のデザインは水の波紋にインスピレーションを得たもの。それに加え「冷たい飲み物を入れて表面に水滴がついても手が滑らないように」という配慮や、スタッキングもできるという機能的にもすぐれた名品です。

そのあと1936年、同じくイッタラ社のデザインコンペティションで大賞を獲ったのがアルヴァでした。世界で最も有名なガラス作品の一つでもある「アアルトベース」と呼ばれる花器。
フィンランドの湖の形、白樺の根本付近の断面形状がモチーフといわれ、流れるような有機的フォルムが特徴的なこのフラワーベース。一度は目にした事があるのではないでしょうか?

豊かな自然環境によって培われたその2人の感性は、設計、デザインのインスピレーションの源として多くの代表作品に生かされていきます。また、アイノがパートナーになった事でアルヴァに「暮らしを大切にする」という視点が生まれ、合理的主義的なモダニズム建築の流れの中でもヒューマニズムと自然主義の共存が特徴として語られる独自の位置を築いていくことになります。

数々の有名な建築を残してきたアアルトが設計した”住宅の最高傑作”といわれる「マイレア邸」は1939年に建てられました。親しい友人であり、アルテック創立メンバーの一人、マイレ・グリクセン夫妻の為の住宅であり、アアルトが自由な設計を任されました。設計はアルヴァ、内装はアイノが手掛けたそうです。アルヴァ・アアルトは建築の目的について「自然と調和させること」だと考えていました。マイレア邸には彼のデザイン哲学が至る所に表現されています。爽やかで整然としたモダニズム住宅を基調としながらも、祖国フィンランドや書籍より影響を受けた日本の伝統的なデザインから、豪邸でありながら木を基調とした素材使いやプールやテラスの曲線を生かした有機的フォルムによってやらかさを感じられる建物は北欧デザインの中でも特にアアルトらしいといえます。


(写真:artek)
様々な場所に配置された照明が、読書や団らん、くつろぎの時間を温かく包み込みます。機能性と実用性を重視した当時のモダニズム住宅の考え方に対しアアルト夫妻が目指したのは「より人間味を感じる環境」であり、同様の哲学がすでに家具デザインにおいても体現されつつありました。
写真を見ても、80年以上前に建てられたとは信じられないタイムレスな魅力、新鮮さには驚きます。

さて、前編では主にアルテックという会社の成り立ちや理念、アアルト夫妻の功績に焦点を当ててみました。
アルテックやアアルト夫妻は知らなかった方も、イッタラのデザインなどを通して、少しアアルトのデザインを身近に感じていただけたでしょうか?
後偏では、アルテックの代表的な名作家具をご紹介していきたいと思います。

 

 

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