10月も終わりに近づき、いっきに寒くなりましたね。
今週末でアルテックガチャキャンペーンが終了となります。
本当に1ヶ月、あっという間ですね。
ガチャの中にはアルテック製品が10%OFFになるお得なクーポンも入っています。先日、見事にそのクーポンが当たったラッキーなお客様もいましたよ。まだチャレンジしていない方はこの機会に是非!さて前回に続きアルテックの魅力に迫る後半。
後半ではアルテックの名作たちをご紹介していきたいと思います。
時代を超えて愛される「スツール60」
(写真:artek)
アルテック社の創業以来、800万脚以上もの売り上げを誇るロングセラーの名作「スツール60」。アルヴァ・アアルトが1933年にデザインし、アルテックを象徴するデザインの一つです。
フィンランドは国土の3分の2が森林で覆われ、その豊富な木材資源に着目したアアルトは、アルテックの製品のほとんどに、フィンランド産のバーチ材を使用しています。
スツール60の脚には、通称「L-レッグ」と呼ばれるアアルトが開発した”曲げる技術”を使った脚が使われています。
通常曲げる事が難しいバーチ材ですが、曲げる部分に等間隔の切れ込みを入れ、そこへ接着剤を塗ったベニヤを挟み込んだのち熱を加えながら圧着するという方法で、この技術は1933年に特許を取得おり、80年以上経った今もなお、当時と変わらぬ技法で作り続けられているスツールです。スツール60のデザインと「L-レッグ」のテクノロジーは、まさにアルテックそのものと言えます。
(写真:artek)
バーチ材の温もりと、一切無駄を省いたフォルム。
シンプルかつ美しく使いやすい。そして高い耐久性を備えています。一見、ホームセンターや家具量販店でもよくある形状のスツールに見えますが、その”よくある形状のスツール”たちに多くの影響を与えた作品と言っても過言ではありません。
そういった類似品は安価に売られていますが、モノを作り出すには多くのプロセスがあり、歴史があり、大切なのはそのバックグラウンドなのかと思います。アルテックでは、多くの人に製品を届けられるように様々なサイズのL-レッグをスタンダード部品として、アルテック製品コレクションの多種多様な製品が生み出されました。
L-レッグの名作たち
(写真:artek)
どの空間に置いても調和する、シンプルでモダンなアルテックの家具たち。徹底的に合理性を考え、実用かつ、機能的である事はアルテック製品の目指すところです。
“彫刻のような佇まい”
artekの照明たち
アルテックは家具以外にも沢山の魅力的な照明が販売されています。そのどれもが彫刻のような物体としての美しさと存在感、そして光を拡散させる構造により、眩しさが抑えられ柔らかい灯りとなり空間をやさしく包んでくれます。
アルテックの照明はアアルトの遊び心がみられるデザインも魅力の一つ。アアルトの自邸でも使われている”蜂の巣”をイメージした「ビーハイブ」や、ちょっと物騒なネーミングの「手榴弾」、
アアルトが好んだビルベリー(コケモモ)をイメージしたものだったり。ちなみにビルベリーは、壁に掛けた絵画や写真、本棚を照らすスポットライト的な役割をします。どの照明にも共通して真鍮部分には細かいスリットがあり、このスリットから漏れる光は優しい雰囲気を感じる事ができます。
(写真:artek)
下の写真。「ゴールデンベル」の愛称で世界中から愛される、エレガントな真鍮のペンダントライトは、1937年、フィンランドのヘルシンキ中心街にある老舗高級レストラン「サヴォイ」の内装デザインを依頼されたアルヴァ・アアルトと、アノイ・アアルトがオープンに合わせて花器や照明、家具をデザインし、「ゴールデンベル」はその中の一つでもあります。1灯吊でも、大きなダイニングテーブルやカウンターに2灯、3灯吊っても絵になります。
(写真:artek)
アアルトだけではない
もうひとつの名作「ドムスチェア」
(写真:artek)
アルテックの、もう一つの名作に「ドムスチェア」があります。
1946年にデザイナー「イルマリ・タピオヴァーラ」によってデザインされました。フィンランドといえばアルヴァ・アアルトが有名ですが、アアルト同様にフィンランド家具デザイン界で巨匠と言われる人物。このドムスチェアはヘルシンキの学生寮ドムスアカデミアの為にデザインされたもの。寮に暮らす学生たちが部屋で本を読むための椅子でした。そのため長時間座っていても疲れにくく軽量でスタッキング可能といった機能面も考慮されています。
小さく突き出たアームレストは肘置きとしての役割を果たしながらテーブルに引き寄せやすいようにデザインされ、三次元にカーブを描く座面を積層合板で成形する技術を開発し、美しいフォルムと身体を優しく包み込む座り心地が特徴です。
「L-レッグ」に続く新システム
「カアリ」シリーズ。
(写真:artek)
「カアリ」シリーズはフランスのデザインデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックとアルテックの初のコラボレーションにより2015年に開発されたシリーズです。シンプルなスチール製の部品がオーク材の脚と天板を支えています。
(写真:artek)
世界で活躍する2人は、北欧デザイン界においてもその存在感はひときわ強く、2000年初頭から「クヴァドラ」、「HAY」、「イッタラ」、「アルテック」などデンマークやフィンランドを代表する企業から次々と新作を発表。固定概念にとらわれない革新的なデザインで、オファーの絶えない超人気デザインデュオ。フランスのパリを拠点に快進撃を続けるデザイナー。
「カアリ」はフィンランド語で「アーチ」を意味します。ロナン&エルワン・ブルレックは、アルヴァ・アアルトが開発した「L-レッグ」のように実用的で汎用性が高いシンプルなスチール製の部品を考案し、デスクや棚、コンソールに応用するシステムを作り出しました。歴代のアルテック製品を模倣するのではなく、アルテックの伝統と技術を受け継ぎながら彼ら独自の斬新でスマートな表現方法を用いた「カアリ」シリーズは従来のアルテックの名作家具と並び、唯一無二の存在を放っています。
前編、後編に渡り、アルテックについて書かせていただきました。機能的で明快なデザイン、シンプルな美しさこそがアルテック製品なのです。アルテック創立から80年以上経った今も色あせる事はありません。
そしてアルテックは、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルトら創業者の哲学や理念を継承し、常に未来への道を切り開き続けています。FORMSでは今回ご紹介した商品も多数展示しておりますので、これからお家を建てる方、家具の買い替えをご検討の方、アルテック製品を選択肢の一つに入れていただけたら私たちも嬉しいです。まずは「スツール60」一脚、という方も大歓迎です。ご来店お待ちしております。